リフォームアンケート

知らないと損!介護リフォームは補助金を利用しましょう

2017.01.30


介護が必要になってくると、それに合わせて自宅のリフォームが求められることもあります。車椅子でもアプローチしやすい玄関にするために段差をスロープに変えたり、廊下に手すりをつけたりといったものから、トイレの改築、そして廊下などの段差の解消も挙げられます。これらの介護リフォームを行うには、補助金・助成金が利用できる部分もあるのをご存じでしょうか。補助金制度の条件や特徴を知り、介護リフォームを行う際には上手に活用しましょう。

 

☆補助金とは?制度の概要や特徴
一般的な住居は、健常者が住むことを想定した設計施行がされているため、介護を必要とする人や介護または補助をする人にとって使いにくい構造になっている部分があり、不便さが目立つ傾向が見られます。その多くは、車椅子での出入りの妨げになる危険な段差があることや、歩行をスムーズにする手すりなどが設けられていないことなどが挙げられますが、ほかにも健康な状態のときには気づきにくい部分がいろいろと出てきます。こうした住居の悩みを改善し、介護される人や介護をする人に適した改良を加えることを『介護リフォーム』と呼んでいます。『介護リフォーム』の内容は、実際にそこに住む人の健康状況やどんな介護が必要かでも異なります。簡単なものであれば、廊下や部屋に手すりを設置する程度のものもありますが、トイレの便器を交換したりドアを交換したり、または滑りにくい床材に換えるなど、やや金額が張るものも出てきます。これらの『介護リフォーム』に伴う費用の一部を負担してくれるのが、介護保険を利用することで可能になる補助金、または助成金といわれているものです。給付される割合も利用できる上限も決まっていますが、申請や許可は各地域の自治体ごとにまとめられており、給付条件や給付に関する細かい取り決めも、利用者の状況に応じて分かれています。

 

☆補助金の給付対象になる条件とは?
介護に必要なものといっても、すべてのリフォームに補助金・助成金が給付されるわけではありません。『介護リフォーム』と認められ、補助金・助成金の給付対象になるには次のような条件があります。
・廊下、トイレ、浴室、洗面所、階段といった部分の屋内を中心とした手すりの設置、または玄関から道路までの屋外での手すりの設置
・床の段差を解消する目的での引き戸レールの撤去や敷居などの段差撤去、床の改修など
・車椅子を利用する目的で畳を床に変更する場合や、滑りやすく歩行するうえで転倒の危険が考えられる床の改修工事など
・介護を必要とする人が自力で開けることが難しい引き戸の交換やドアノブなどの変更
・トイレで介護を容易にすることを目的とした便器の交換や段差の解消など
そして、給付を受けるためには次の条件も求められます。
・要支援または要介護の認定を受けていること
・要支援または要介護の認定を受けている本人が居住する住居であること
高齢者であるということで、誰もが『介護リフォーム』の補助金・助成金を受け取れるわけではありません。例え、足腰が弱っていて手すりの設置やスロープへの変更が必要な場合でも、『要支援または要介護』認定者であることが条件であり前提になっている制度です。加齢とともに『介護リフォーム』の必要性を感じ、それに伴う費用の補助金・助成金を受けたいときには、『要支援または要介護』認定を受けてから申請しましょう。個人の状態によって必ず認定されるとは限りませんが、介護やそれに伴うリフォームを検討しているなら、居住地の行政に認定してもらえるかどうか相談してみることをおすすめします。

 

☆実際に給付される補助額はどれくらい?
上記で述べたリフォーム条件でも分かるように、実際に『介護リフォーム』と認められるリフォームの内容は限られたものになっています。生活をするうえで、介護される人の使い勝手や介護する人が作業を円滑にするために必要な、最低限のリフォームという感じではないでしょうか。そのため、利用できる金額も20万円を上限としており、その9割が補助金・助成金として給付されます。つまり、18万円までが補助金・助成金として負担してもらえることになります。注意したい点ですが、この20万円は1回の工事に対しての金額ではありません。ひとりに対し生涯を通して利用できる限度額です。ただし、1回の工事で使い切る必要はなく、何度かに分けることもできます。例えば、ひとつのリフォームで10万円かかった場合には9万円の補助金・助成金が給付され、1万円の自己費用で済みますが、残りの10万円分も後で利用することもできるのです。また、補助金・助成金の給付対象になるには介護の認定を受けていることが必要ですが、介護認定には1〜5までのランクがあります。『要支援または要介護』のランクが上がった場合には、そのランクの上がり方によっては新たに申請し直すことで補助金・助成金が給付されます。さらに、引越しの場合も移転先の自治体に申請すれば、そこからまた補助金・助成金を受けられることになります。『要支援または要介護』のランクが上がったり引越しなどで生活環境が変わったりしたら、そのタイミングで申請をして補助金制度を上手に活用しましょう。

 

☆手続きの方法や流れとは?
『介護リフォーム』に伴う費用の補助金・助成金を受けるには、『要支援または要介護』の認定を受けるのが条件のひとつですが、認定されていると担当のケアマネージャーがつくのが一般的です。ケアマネージャーは認定を受けている人の相談に乗りながら、介護に必要な施設や制度の利用などを、介護保険を通して適切なものを考えてくれたり申請や調整してくれたりする役割をしています。そのため、『介護リフォーム』の相談や補助金・助成金の申請も、担当のケアマネージャーを通して行います。実際に『介護リフォーム』に携わるリフォーム業者の選定も、ケアマネージャーに相談するという方法もあります。地域によっても細かい部分は異なるので、利用できる業者が決まっている場合は一任しましょう。いずれにしても、まずはケアマネージャーにリフォームしたい旨を伝えて、介護に必要なリフォームプランを相談し、それからリフォーム業者と必要な改修に向けて決めていくことになります。工事の事前申請で補助金・助成金を受けるには、主に次の書類を用意します。
・補助金の申請書
・工事の見積り書
・リフォームを必要とする理由書
・リフォームの完成予想図
このほか、自治体によって必要な書類が追加される場合や内容がやや異なることもあります。担当のケアマネージャーに相談しながら、必要な書類は指示に従って自分で用意する部分は迅速に準備しましょう。注意したいのは、リフォームの工事着工前に提出しないと給付されない場合があることです。怠ってしまったり忘れてしまったりすると、せっかくの補助金・助成金が給付されないことも考えられます。また、その場合も工事が完了したら次の書類を提出します。
・実際にかかった費用が明記された領収書
・工事内容が分かる内訳明細書
・工事完成後の写真
工事が完了したら、事前の打ち合わせ通りにできているか自分でも確認することが必要です。建築に関わることは細かい材質など素人では分かりにくい部分もありますが、不明点は契約前に業者に確認するなどして、必要な工事が正しく行われることを利用者もしっかり確認しましょう。自治体によってもタイミングは異なる部分もありますが、必要な書類を提出し工事も問題なく完了したら、給付金が支払われるという流れが一般的です。

 

☆申請期限はいつまで?
『介護リフォーム』で補助金・助成金を受けるときには、事前に申請する場合と工事が完了してから申請する場合があります。地域や自治体によってもタイミングや申請時期が異なる部分は見られるので、リフォームを検討したいときには、この点も含めて担当のケアマネージャーに確認しておくことをおすすめします。事前申請の場合は工事着工前であることが必須ですが、工事完了後の申請でも可能としている場合には、領収書発行後2年以内という長い期間を設けているところもあります。リフォーム完成後の申請にも応じている自治体の場合は、つい提出を忘れてしまうことも考えられるため、工事が終わったら速やかに申請することが好ましいといえます。また、工事後の様子が確認できる写真などの提出を求められる場合にも、工事が完了して特に問題がないと判断できた時点で早めに撮影しておきましょう。

 

☆シミュレーションしてみよう!
ひと通り説明してきたところで、実際に『介護リフォーム』をした場合、どんなリフォームがどれくらいの費用になるかシミュレーションしてみましょう。車椅子の使用で不便を感じやすいドアを引き戸に交換する場合には、ドア交換や引き戸レールの設置なども含めて1カ所につき10万円〜15万円前後が相場といわれています。ドアの材質やドア幅などを決め、実際の工事に12万円がかかったとします。この場合の補助金・助成金は10万8,000円で、自己負担の費用はこの残りの1万2,000円ということになります。介護が必要になってみると、今までは感じなかった部分でも不便になることが多々あります。介護保険の補助金・助成金を上手に利用し、わずかな負担で快適な暮らしを送れるようにしましょう。

 

☆利用できる制度を活用して快適な介護を
介護に伴うリフォームで給付される補助金・助成金は20万円までと定められていますが、都道府県や市町村によっては、これとは違う制度を個別に設けているところもあります。個別に制度があるところなら、これよりも多い金額を加算できるかもしれません。介護でリフォームの必要性を感じたときには、自分の住んでいる地域で利用できる制度や補助金・助成金を調べてみましょう。また、介護や支援が必要になったら、速やかに介護認定を受けておくことで、補助金・助成金もスムーズに受け取りやすくなります。特に、高齢者の場合はちょっとした段差や床の滑りで、骨折したり足腰を痛めたりすることも増えてきます。必要なリフォームをすることで、介護に適した快適な環境を整えましょう。

ご相談はお気軽にどうぞ!